
テーマ:社長のこころがまえ
おはようございます!!
夢見る2代目社長のいとけんです。
このブログでは何度か書いてきましたが・・・
私が社長を引き継いだ当時
会社はめちゃくちゃ大変な状態でした
どれくらい大変だったかというと
まず、売上
10年連続で前年割れし
最盛期の5分の1
で、ピークだった時に設備投資やなんやで
だいぶ融資を受けてましたから
売上の約6倍の負債を抱えている
という
酷すぎてもう笑うしかない・・・
という状態でした
その後、
8年連続で増収増益に転換し
売上は約3倍、負債額は約7分の1にしましたから
V字回復した
といっていい・・・ですよね
でも
当然すぐに回復できたわけじゃなく
もうその当時の心境は
綱渡り
ちょっとバランスを崩したら転落
そんな心境でした
そんな状況ですから
慌てて色々と手を打って
そして
生き残るための施作を打ち出していこう!!
という行動を取りがちですが・・・
私の場合は
それより先に
やるべきことがあると思い実行していました
今日はそのことについて書いてみます
創業者のタイプ
引き継いだ時の会社の状況
そういうことによっても変わることでしょうから
あくまで私のケースでの話です
うちの会社は
先代はまあよくいる典型的な創業者タイプ
ワンマンで
とにかく俺についてこい!!
という人でした
またアイデアマンで
いろんな事業や取り組みを思いついては
すぐに資金を投入して実行に移る
そんな人でした
別にそれが悪いとは思いません
それくらいの勢いがなければ
ゼロをイチにするなんて
できないかもしれませんから
ただ、
突っ込んだ事業が成功すればいいのですが
上手くいかないものも増えていくと
だいぶ風向きが変わってきます
ワンマンの弊害といいますか
部下に要求して
できてない部下に責任転嫁する
部下からすれば勝手に決めて、
勝手にやって
それで失敗した後
そのツケを
減給といった形で俺たちが払わされている・・・
上は下のせいに
下は上のせいに
相互の信頼関係が失われてしまっている
そんな状態でした
そんな信頼関係が失われている中で
2代目として私が最初にやったこと
それは
新たな方向性を打ち出し
より一層のリーダーシップを発揮していく
ということではなく
まずリーダーシップを発揮する土壌
それを整えていくから始めました
具体的にいうと
こちらから何か指示したり
何かことを動かそうとする前に
スタッフの不満を受け止め、
未来に対する想いを引き出してあげること
から始めていったのです
不平不満が溜まっているスタッフたち
そんな状態の中でも
なんで今この仕事をしているのか?
そもそもなぜこの仕事を続けていこうと
思ったのか?思っていたのか?
そういったことをしっかりと
聞いてあげ
理解してあげるようにしていきました
そして共感できること
共感できる想いがあれば
一緒に未来図を描いていきました
業績が悪化した原因はいろいろあります
ただ
大抵はその時
組織内では信頼関係が崩れています
上は下のせいにするし
下は上のせいにする
そんな状態で
いくら2代目が
ビジョンを描き、夢を語ったところで
メンバーが素直に聞いてくれる訳はありません
でも
もともと起業して急成長してきた会社は
創業者の想いや夢に惹かれ
自分の夢もそこに合わせてきた人も
少なからずいるのです
それが上手くいかなくなって
裏切られた・・・
みたいな気持ちになっている人がいたりするんです
そういったことをよく受け止めてあげ
そのわだかまりを少しでも解いてあげること
そこから始めていくことが大切だと思うのです
そしてそれは
やっぱり創業者と別の人がやるべきです
ワンマンだった創業者に
なかなか直接言いにくい
でもまだ何の実績もない
2代目のならば
話しやすいし
言いやすいものです
ですから
不平不満を受け止め
未来の想いを引き出して共有する
ということは
2代目がやった方がうまくいくのです
強烈なリーダーシップを発揮してきた創業者
それに慣れているスタッフからすれば
2代目は頼りなく見えることでしょう
でも、
舐められてるくらいの方が
ネガティブな話はしてくれるものです
まあ正直
舐められている時は
気分はよろしくありませんけどね
でも何より
リーダーシップを発揮する土壌をまず
しっかりと作っていくことが大切
そうすることによって
その後、
様々なことに取り掛かる時
とってもコトが進めやすくなりますよ
ぜひ、
会社を継いだ時
社内での信頼関係が薄いと感じられたなら
ひとりひとりの想いを聞いてあげてください
それは2代目じゃなきゃできないことですから
最後までお読みいただき、
ありがとうございました